耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科について

耳鼻咽喉科は18世紀末に一般外科から耳科学が独立、その後内科学から鼻科学、咽喉頭科学が独立、19世紀末に耳鼻咽喉科学として一つにまとまったという歴史を持っております。最近では米国耳鼻咽喉科学会が1980年に正式名称をAmerican Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery に改めた影響で、耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学という名称が用いられることが多くなりました。
耳鼻咽喉科領域は感覚の多くと関係しており、呼吸、咀嚼、嚥下といった基本的な機能、社会的に生きていくためのコミュニケーションも関与しています。

※当院は、耳鼻咽喉科専門医研修施設、そして平成28年1月1日より日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医研修準認定施設となっております。

当院の耳鼻咽喉科

担当医師は現在2名で、月曜~金曜の午前中外来診療を行っております。火曜、水曜、金曜の午後は手術を行っており、月曜と木曜の午後は特殊検査、術前検査を行っております。

 

主な疾患と治療について

耳の疾患について

内耳疾患

突発性難聴は急に片側の聴力が低下し、治療開始が遅れると治りにくくなる原因不明な病気です。ステロイド療法と高気圧酸素療法の併用を勧めています。加齢とともに徐々に聴力が低下している加齢性難聴に対しては、腫瘍や血管の病気などが隠れていないことを確認するとともに、日常生活に不自由さを感じるようであれば、補聴器の装用を勧めております。補聴器は調整に時間が掛かるため、信頼できる補聴器業者を紹介しております。

中耳疾患

急性中耳炎は、かぜや鼻炎など上気道炎に引き続いて起こる、幼小児に多い疾患です。まず抗生物質の投与を行いますが、膿がたまったり、抗生物質の効果が不十分な場合は鼓膜切開を行うことがあります。滲出性中耳炎は10歳以下の小児と高齢の方に多い疾患で、耳管機能の未発達や低下が原因です。内服薬で改善しない場合は、鼓膜切開や鼓膜チューブ挿入を行います。
鼓膜の穿孔や耳漏を伴う慢性中耳炎と、骨破壊、顔面神経麻痺やめまいなどの合併症を伴うことがある真珠腫性中耳炎があり、どちらも手術を行っております。顔面神経麻痺で最も多い疾患はベル麻痺で、早期の診断と治療が必要です。ステロイド療法、抗ウイルス剤投与を中心に治療を行っております。

鼻の疾患について

アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があり、季節性の鼻炎は内服薬と点鼻薬の治療が中心です。通年性の鼻炎は、鼻づまりをとるために、炭酸ガスレーザーによる鼻粘膜焼灼を勧めております。副鼻腔炎はいわゆる蓄膿ですが、急性期は内服治療が主で、繰り返したり、鼻内に鼻茸(ポリープ)が出来ている場合は内視鏡による手術を勧めております。

咽喉頭の疾患について

急性扁桃炎は内服、点滴による治療を行いますが、年に3回以上繰り返したり、入院治療を必要とするような患者さんには、炎症が落ち着いた時点で手術を勧めております。
頭頚部腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、どちらの場合も当科で手術を行っております。悪性腫瘍の場合は放射線治療や化学療法を行うこともあります。
食事が通りにくい、飲み込む時にむせる、肺炎を繰り返す、などの症状は嚥下障害を疑う所見です。当科では嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査を行っております。嚥下障害を認めた方には、嚥下訓練によるリハビリや嚥下改善手術による治療を行っております。

業 績

●平成29年
第27回 日本頭頸部外科学会「甲状腺全摘術後の副甲状腺機能とカルシウム剤投与に関する検討」
田浦政彦 小池健輔 H29/2/3 東京

第27回 日本頭頸部外科学会「甲状腺扁平上皮癌症例の臨床的検討」
安松隆治、内龍太郎、中野貴史、橋本和樹、古後龍之介、田浦政彦、松尾美央子、中島寅彦、
中川尚志 H29/2/2 東京

第40回 日本嚥下医学会「嚥下造影検査を行った228例の検討」
田浦政彦、小池健輔 H29/2/24 東京

第174回 福岡県地方部会「当科で手術を行った甲状腺腫瘍79例の検討」
小池健輔、田浦政彦 H29/4/22 福岡

第118回 日本耳鼻咽喉科学会「唾液腺腫瘍73例の検討」
田浦政彦、小池健輔、友延恵理 H29/5/19 広島

第118回 日本耳鼻咽喉科学会「当科における気管切開術44症例の検討」
小池健輔、田浦政彦 H29/5/19 広島

佐世保共済病院市民公開講座「頭頸部がんの診療:最近の進歩」
Ⅲ佐世保共済病院における頭頸部がん診療の現状と将来展望
田浦政彦 H29/5/27

第41回 日本頭頸部癌学会「頭頸部癌の新規腫瘍マーカーに関する研究」
田浦政彦、小池健輔、友延恵理 H29/6/8 京都

第41回 日本頭頸部癌学会「当科で手術を行った甲状腺腫瘍症例の検討」
小池健輔、田浦政彦 H29/6/9 京都

第239回 佐世保耳鼻科会「当科で手術を行った口腔腫瘍89例の検討」
田浦政彦、友延恵理 H29/6/15 佐世保

第32回 九州連合地方部会「慢性中耳炎と活性酸素生成酵素Noxに関する研究」
田浦政彦、高岩一貴、友延恵理、小池健輔、加藤明子、久保和彦、小宗静男、中川尚志 H29/7/16 福岡

第15回 日本臨床腫瘍学会「頭頸部悪性腫瘍患者への胃瘻造設の検討」
丸山祐二、田浦政彦、窪田泰孝 H29/7/29 神戸

「学ぼう!身近な医学10月教室」嚥下障害の診断と治療
田浦政彦、井手美鈴、峰﨑好乃実 H29/10/10 佐世保

第55回 日本癌治療学会「頭頸部悪性腫瘍の新規腫瘍マーカーに関する研究」
田浦政彦、小池健輔、友延恵理 H29/10/21 横浜

第66回 共済医学会「耳鼻咽喉科領域の外傷性疾患」
友延恵理、田浦政彦 H29/10/25 京都

第240回 佐世保耳鼻科会「喉頭直達鏡下手術を行った85例の検討」
田浦政彦、友延恵理 H29/11/16 佐世保

第177回 福岡地方部会「甲状腺全摘術後カルシウム剤投与に関する検討」
田浦政彦、友延恵理 H29/12/9 福岡

●平成30年
第241回 佐世保耳鼻科会「頭頸部癌の腫瘍マーカに関する研究」
田浦政彦、友延恵理 H3/1/18 佐世保

第28回 日本頭頸部外科学会「頭頸部癌症例における骨密度測定の有効性に関する検討」
安松隆治、佐藤方宣、安井徹郎、古後龍之介、若崎高裕、田浦政彦、中川尚志
H30/1/25 栃木

第28回 日本頭頸部外科学会「原発不明癌頸部リンパ節転移症例の臨床的検討」
田浦政彦、友延恵理 H30/1/26 栃木

第41回 日本嚥下医学会「嚥下造影検査を行った374症例の検討」
田浦政彦、友延恵理 H30/2/9 仙台

第178回 福岡県地方部会「片側性扁桃肥大に対して摘出術を行った症例の検討」
田浦政彦、友延恵理 H30/4/7 福岡

第119回 日本耳鼻咽喉科学会「慢性中耳炎と活性酸素生成酵素Noxに関する研究」
田浦政彦、高岩一貴、友延恵理、久保和彦、岡正倫、小宗静男、中川尚志 H30/6/2 横浜

診療実績

単位:件

               項      目 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度
鼓室形成術 29 11 13 12 24
乳突洞削開 12 7 3 1 8
鼓膜形成術 4 8 1 0 3
鼓膜チューブ留置 13 16 14 17 19
先天性耳瘻孔 9 8 3 6
外耳道 4 3 1
その他 3 4 11
内視鏡下副鼻腔手術 50 43 30 33 52
副鼻腔手術 28 43 18
鼻中隔矯正術 9 15 11 18 10
鼻骨骨折 8 2 10
その他 1 3
喉頭 口蓋扁桃摘出 59 41 45 64 52
アデノイド切除 21 15 13 16 12
腫瘍切除(良性) 8 9 8
腫瘍切除(悪性) 2 3 3
その他 2 1
口腔 口腔癌切除 17 16 10 12 14
口腔腫瘍切除 7 12 9 18
その他 4 4 4
喉頭 喉頭微細手術(良性) 13 18 16 20 11
喉頭微細手術(悪性) 5 4 5
頸部 甲状腺腫瘍切除(良性) 16 14 15 19 7
甲状腺腫瘍切除(悪性) 6 9 3 3 8
甲状腺全摘(良性) 3 1 3 0
甲状腺全摘(悪性) 1 1 4
頸部郭清 6 13 7 11 20
耳下腺手術(良性) 4 6 12 11 17
耳下腺手術(悪性) 1
顎下腺摘出(良性) 6 6 8 4
顎下腺摘出(悪性) 1 3
副甲状腺 4 2 4
頸部腫瘤 3 9 5 10 1
気管切開 3 11 9 6 12
その他 1 3
その他 その他 9 3 2
総手術数 274 272 312 357 375
手術件数 271 237 237 258 268

 

 

診察スケジュール

役職 医師名










部長 大橋
医員 樋口

※新患は紹介患者のみ診察を行います。

医師紹介

  • 大橋 充 / おおはし みつる

    診療科 耳鼻咽喉科(耳鼻咽喉科部長)
    専門 中耳疾患、真珠腫性中耳炎、耳科手術
    副鼻腔炎、鼻疾患、鼻内内視鏡手術
    資格等 日本耳鼻咽喉科学会専門医
    日本耳鼻咽喉科専門研修指導医
    難病指定医
    学会活動 日本耳鼻咽喉科学会
    日本耳科学会
    日本鼻科学会
    日本解剖学会
  • 樋口 良太 / ひぐち りょうた

    診療科 耳鼻咽喉科
    専門 耳鼻咽喉科疾患
    学会活動 日本耳鼻咽喉科学会